命を紡ぐということ
[ ]「鉈(なた)に似たその刃をうち下ろした。刃が山羊の首に、浅く潜り込み、かつん、という音をあげた。……刃が打ち降ろされるたびに傷口が割れ、白い骨の一部が覗いた。」
夢枕獏さんの『神々の山嶺』にでてくる、ヒンドゥー教の女神に、山羊を供物としてささげる場面です。
生々しくて思わず、目を背けたいような描写でしたが、人間が生きていく為には、殺して、食べる。
社会で生きて「食べること」すらパッケージ化されてしまっているため、普段意識しませんが、
私たちが、命を紡ぐためにはこの作業が必ず行われています。
古来より日本人は食べ物について、自分たちの力で得たものではなく、「神様からもらった自然の恵みを頂く」という考えてきました。
例えば、有名な伊勢神宮では年間大小数百回もの祭が行われますが、そのほとんどが「食」に関する儀式なのです✨
そして、その儀式の根底には 自然の恵みを頂き、健やかに過ごせることを神様に感謝する心
「おかげさま」の精神が存在しています。
物事は何にしろ、感謝に始まり感謝に終わります。
何でもパッケージ化されてしまっている世の中ですが、
今日からあなたが食事をするとき「いただきます!」と感謝を形にしてみて下さい❗
いつかそれが形となって返ってきます(*^^*)