仏教好きになってしまうブログ

日常の何気ない心の悩みを仏教の智慧で解決するブログです。

宗祖に立ち返る~人は人に魅かれる~

「あそこは大寺で、檀家の数が2000人を超えているらしいよ」

 

「どこそこの寺は立地のよい2000坪の土地を持っていて、由緒ある寺のだよね」

 

お寺業界にいるとよくこれらの話をよく耳にしますが、話を聞く度に疑問におもいます。

 

お寺の尺度は、檀家数や土地の広さとか何でしょうか?

 

僕は違うと思います。

 

だって考えても見てください。

 

日本仏教の各宗派には最澄上人、空海上人、法然上人、日蓮上人などといった開祖たちがいますが、これらの先師たちには一番最初、お寺や信者があったのでしょうか?

 

どんな宗祖でもお寺も信者もゼロからのスタートです。

 

例えば、武道館がそこにあるから武道館に人が集まるのでしょか?集まらないですよね?

 

 

サザンオールスターズミスチルなどといったアーティストに魅了されて人は武道館に

いくのだと思います。

 

お寺の同じで、最初からそこにお寺があるのではなく、魅力的な僧侶がそこにいるからお寺が後から建てられるのだと思います。

 

お寺が建って人が来るのではなく、人が来てお寺が建ちます。

 

つまり、人は人に魅かれます。

 

仏教では、因果応報という言葉があり、物事には必ず原因と結果があり
善い行いには善い報いが悪い行いには悪い報いが返ってくると説かれています。

 

では、善い行いとは何かというとそれは菩薩行です。

 

菩薩行とは何かというと他人を幸せにすることです。

 

話を戻して、魅力的な人をみてみると、多くの周り人たちを幸せにしていることが分かります。

 

周りが幸せだから、自然と自分も幸せになってくるのです。

 

人を惹きつける人間、他人を幸せにできる人間を目指しましょう(僕を含め)

 

 

今日も精進。明日も精進。明後日も精進です!!!(笑)

言葉はこころより出でる

予は生まれながらの将軍である。」


そう江戸幕府 3代将軍 徳川家光は言っていたそうです。(諸説ありますが、、)


この言葉には背景があり、徳川家のブレーンとして活躍した僧侶 天海上人が


幼少の頃 病弱だった家光に向けて会う度に、


「若君は、生まれながらにして征夷大将軍におなりになるお方であります。ゆめにもお忘れなきように、、、」


と繰り返し、繰り返し 聞かせ 自己暗示を促していたそうです。


言葉は両刃の剣です。



人を生かすこともあれば、殺すこともできます。


日蓮上人もお手紙の中で


わざわいは口より出でて、身をやぶる。さいわいは心より出でて我をかざる。」


という言葉を残されており、


自分の発した言葉によって、

周りの人々だけでなく「自分自身」を傷つけることになるとおっしゃております。


そして、その言葉を発する手前の「」に気を付けることができれば、


その言葉は、人を幸せにすることもできるのです。


言葉


どうせ発するなら他人を傷つけて、自分が満足するより


他人を元気づけたり勇気づけたりして、みんな幸せになる言葉のほうがいいですよね✨


是非 皆さんの言葉で 目の前にいる人を幸せにして見てください(^^)

素晴らしい利他行になると思います❗

命を紡ぐということ

[ ]「鉈(なた)に似たその刃をうち下ろした。刃が山羊の首に、浅く潜り込み、かつん、という音をあげた。……刃が打ち降ろされるたびに傷口が割れ、白い骨の一部が覗いた。」


夢枕獏さんの『神々の山嶺』にでてくる、ヒンドゥー教の女神に、山羊を供物としてささげる場面です。


生々しくて思わず、目を背けたいような描写でしたが、人間が生きていく為には、殺して、食べる。


社会で生きて「食べること」すらパッケージ化されてしまっているため、普段意識しませんが、


私たちが、命を紡ぐためにはこの作業が必ず行われています。


古来より日本人は食べ物について、自分たちの力で得たものではなく、「神様からもらった自然の恵みを頂く」という考えてきました。


例えば、有名な伊勢神宮では年間大小数百回もの祭が行われますが、そのほとんどが「食」に関する儀式なのです✨

そして、その儀式の根底には 自然の恵みを頂き、健やかに過ごせることを神様に感謝する心


「おかげさま」の精神が存在しています。


物事は何にしろ、感謝に始まり感謝に終わります。


何でもパッケージ化されてしまっている世の中ですが、


今日からあなたが食事をするとき「いただきます!」と感謝を形にしてみて下さい❗


いつかそれが形となって返ってきます(*^^*)

仏道とは、あなたの信じた道を行くこと

f:id:atukunn18:20190126004959j:plain「あらゆることに全部反対されてきた。」


そう語るのは、言わずと知れたコンビニ「セブンイレブン」の名誉顧問 鈴木敏文


例えば、いまでこそ コンビニで 「お弁当とおにぎり」があるのは当たり前ですが、


始めた当初は周りが猛反発。「お弁当やおにぎり」は家庭でつくるものであって、それをわざわざ買わない と


しかし、「家庭でつくれないおいしさを実現すれば」という思いで開発を始め、

最初は1日に3、4個しか売れませんでしたが、

今では年間22億個が売れているそうです。


何か人とは違うこと本当に正しいをやろうとすると必ずそれを「非難する人」がいます。


仏教では、それらの人を「三類の強敵(さんるいのごうてき)」と呼び、


ある人は外野の立場であるのにもかかわらず 自分のことを非難してくる(俗衆増上慢)

ある人は、同僚でありながら、自分のことを非難してくる(道門増上慢)


あるひとは、周りからは聖者のごとく崇められながら、実は中身はドロドロで、自分のことを非難してくる。(せんしゅう増上慢)

とお経には説かれています。


人には、コンフォートゾーンというものがあって自分は違う領域のことをやっている人間がいる



と、居心地わるく感じ


自分と同じ次元持っていきたがるという性質をもっているそうです。


人と違うことをやれば、非難や反対は付き物です。


しかし、それらに屈しることなく 「自分のやっていることを信じ続けた人」が

「未来の常識」を作っているのです。


鈴木氏はインタビューの最後にこう語っています


「自分がこれだと思ったら、全力傾倒して挑戦する。その道を強引に突き進む。諦めない。」と